今回使用するPCケース「Antec Solo White」には、HDDの固定方法が2種類あります。
トレイとの間にゴムブッシュをかませて固定する方式(4台まで)と、ベルトで宙に浮かせて固定する方式(3台まで)があり、双方とも振動がケースを通して音にならない様、吸収する役割を果たしています。今回は4台設置するのでトレイ固定式を選びました。
ネジが…無い
どのサイズのネジを使うのか
いままでHDDの固定は横からねじ止めするタイプのケースを使っていたのですが、今回はHDDの下側にあるねじ穴を使います。が...どのネジを使うのかがわからない。10年近く前に購入したPCケースなので、度重なる清掃で付属品が残っておらず困ったことに。そこで、HDDの図面を探しました。それなら穴のサイズやねじの種類も書いてあるでしょう。
寸法しか書いてない
Toshiba Electronic Devices&Storages Corporation(東芝の英語版サイトに直接飛びます。リンクは英語版の規約に沿った形で行っています。)
こちらの東芝デバイス&ストレージ株式会社の英語版サポートページで、それらしき図面を見つけることが出来ました。しかしながら「裏面の穴の位置の違い」がメインで、縦横の寸法はあったのですがねじ穴のサイズやねじの種類は書いておらず、ふりだしに戻ることに。
AmazonなどでHDD用のネジを探すと「インチねじ」が出てくるので種類はこれでよさそうです。あとはサイズを特定するのみ。
運よく手元にあったインチねじを合わせてみる
横にも当然付けることができ、下側の穴(画像では上を向いてますが)にもつけることが出来ました。
先ほどのアイネックスの商品ページ(3.5インチHDD用インチねじ)を見ると「#6-32x5mm」というのが一般的なHDD用の取り付けねじの様です。
あとは長さを確認
ねじの太さはこのタイプで問題ないとして、あとは長さです。前述のアイネックスのねじは5mmということですが、これはフレームに横のねじ穴で固定するときに使う長さでしょう。
このHDD用トレイに固定する際、金属部分に直接ではなく振動を吸収するゴムブッシュが間に入るので、この厚みを計算に入れないといけません。さきほどの黒いねじはねじ切り部が約10mm、画像のようにゴムブッシュから少しはみ出ますがHDDを固定するには長さが少し足りません。ということは11mm以上じゃないとダメということです。
インチねじの規格
ここは専門家に頼ろう
こちらはいろいろなネジを製造・販売しているメーカーです。こちらのカタログを参考に長さを探しました。今回探しているインチねじの規格は下のようなものになります。
①ねじ部分の太さ(呼び)
6番と覚えましょう。
②1インチあたりのねじ山の数
長さ(④)が1インチだった場合、32山ある。
③規格
ねじ山の細かさや切れ込みの角度によって違う。
④1インチ(約25.4mm)を基準とした、ねじ部の長さ
5/8の場合「約25.4mm÷8×5=約15.88mm」。
黒いねじの長さが約10mmなので、おそらく規格上は「3/8」。HDDのねじ穴に入れたとき、ねじ部が3mmほど入りましたので+3mmと考えると13mmよりも長い方がよさそう。カタログでは「5/8」が該当します。
カインズホームで購入
カインズホームで八幡ねじの商品が購入出来ます。1袋4つ入り198円(税込)です。お近くに店舗が無い方はカインズの通販サイトもありますし、Amazonでも1ロット5袋ですが販売しています。
ねじ部が少しはみ出すぎで全部入らないかな?と思いましたが、しっかりねじ締めできました。締めすぎるとゴムブッシュが潰れてしまい意味をなさなくなるので、HDDを上に持ち上げたときにトレイがカタカタ言わない程度の締め付けでよいと思います。
売ってなさそうなねじでも見つかるかもしれない
これで「TrueNAS」のインストールを先に進めることが出来ます。ホームセンターにあまり並んでいないようなものでも、こちらのECサイトのように1本から販売、送料180円~というところもあるので、無くしてしまってもあきらめずに探してみるのをおススメします。
サイマコーポレーション公式オンラインショップです。 ドローンやロボット、精密機器によく使われている超極低頭ねじ「310ス…