【自作PC】余剰パーツでNASを組み立てる。その(1)準備編【TrueNAS】

今回の自作PCの使用目的は?

 2016年末頃からNETGEARの「ReadyNAS 104」というNAS(*1)を使用して撮影した写真や動画ファイルなどを保管しています。2TBx2から、3TB、4TB、6TBと追加や交換をして容量を増やしながら運用していました。最初の2TBx2は流用していたため、2018年にそれぞれDIGRATED(もうすぐ劣化するので交換してね、の意)となりましたが、その後は特に不具合もなく使えています。ただ、今となっては非力なArm系のCPUにメモリが512MB、転送速度も35~40MB/sほどと遅く「もうちょっと速くならんかな…」と思っていました。

 半年ほど前に「Ryzen9 5900X」のPCを組み立てたので、メインで使用していた「Ryzen5 5600X」がサブ機になり、今までサブだった「Xeon E3-1230v2」(2012~2020年のメイン)が余剰PCとなりました。そのまま放置するのも勿体ないので、NASとして改めて1台仕上げることにしました。

*1 「Network Attached Storage」の略。ざっくり言うとネットワークで皆で共有出来るストレージ(HDDとかSSDとか)。

ハードウェアスペック

CPU Intel Xeon E3-1230v2
4コア8スレッド 最大周波数3.7GHz
流用
マザーボード GIGABYTE GA-Z77M-U3H 流用
メモリー 24GB
(DDR3-1600 8GBx2、DDR3-1600 4GBx2)
流用
OS用ストレージ SSD 120GB(ADATA SU655) 新規
NAS用ストレージ 6TBx4
Western Digital WD Blue WD60EZAX x 4(CMR)
新規
有線LAN EDUP RTL8125B 2.5Gbps 新規
グラフィックカード ECS NR-9800GTE-512MX(GeForce 9800GT 512MB) 流用
電源 玄人志向 KRPW-L5-500W/80+(500W) 新規
PCケース Antec SOLO White 流用

 10年物のCPUのためアーキテクチャが古かったりメモリがDDR3だったりするので、最近のアプリケーションを使おうとすると若干の引っ掛かりを感じたりします。利用予定の「TrueNASCore」では、メモリはなるべく多い方がいいとの記載がハードウェアガイドにあるのですが、CPUについては2コア以上でだいじょうぶと、この世代以上じゃないとダメなどの記載は無かったため「Xeon E3-1230v2」でも十分いけるのでは?と考えてます。

 

 以下が使用するパーツの詳細です。

CPU

Intel Xeon E3-1230v2

 Coreiシリーズ第3世代「Ivy Bridge」アーキテクチャを使用したCPUです。発売当時、i7-3770Kが品薄でその代替で流通していたのが「Xeon E3-1230v2」です。動作クロックが若干低いですが他のスペックはほぼ同一なため広く流通したようです(Core2DuoE8400の時も同様な現象がありました)。

マザーボード

GIGABYTE GA-Z77M-D3H

 当初は「GA-Z77-D3H」(ATX)を使用していましたが、サブPCにするときにMicroATXに替えようと思いヤフオクで購入したものです。NAS用にはSATA2を使うことになりますが、HDDには十分なスペックです。

メモリー

W3U1600HQ-8G・TED34096M1600C11

 RAMDISK大好きっ子なので、24GB積んでました。これがこんなところで役に立とうとは。

OS用ストレージ

ADATA SU655

 「TrueNAS」は以前USBメモリを起動ディスクとして使えたそうですが、現在はSSD推奨です。特に大容量が必要というわけでもないため、価格でこの製品にしました。

NAS用ストレージ

Western Digital WD Blue WD60EZAX

 「ReadyNAS」では「Seegate BarraCuda」を使用していましたが、書き込み形式が「SMR」というタイプでNASには不向きとのこと。今回は「CMR」タイプを新規で用意しました。

有線LAN

EDUP RTL8125B 2.5Gbps

 HDDの最大転送速度が180MB/sのため、1GBbpsのLANでは転送速度が頭打ちになってしまいます。RAIDを組んだらそこまで速度は出ないと考えられますが、ボトルネックにならないよう2.5GbpsのLANカードを購入しました。

グラフィックカード

ECS NR-9800GTE-512MX(GeForce 9800GT 512MB)

 基本的にはネットワーク越しでの運用になるため、初回セッティング時や緊急時のモニター接続用です。
 出力はDVI-Iが2つだけ。今時はDisplayPortとHDMIだけのモニターが多いですが、そこはHDMI変換ケーブルを使用します。

電源

玄人志向 KRPW-L5-500W/80+(500W)

 さすがに10年近く使用した電源は何があるかわからないので、新調しました。

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PCケース

Antec SOLO White

 当時、静音で一世を風靡したPCケースです。今となっては、簡易水冷クーラーが使えない、電源取り付けが上、など使いづらい部分もありますが、3.5インチベイが4つもあるので再利用することにしました。

さぁ準備は出来た、組み立てるぞ

 ハードウェアの準備は出来ましたので、次回は組み立てとBIOSまでの起動を目指します。